Aug 18, 2018 from PARIS
日々移り変わるトレンド。
その時々で大きく気持ちを揺さぶり心踊らせてくれる物は
ファッションにはとても大切な要素だと思います。
しかし一方で、時代を経ても変わらないスタンダードなもの。
歴史とともに積み上げてきたタイムレスな価値が存在するのもまた
ファッションの、ひいては洋服の魅力です。
さて今回、
そんな視点でセレクトしたレーベルが
フランスはパリより届いています。

「DE BONNE FACTURE(デボンファクチュール)」
デザイナーはパリ出身の女性、デボラ・ニューバーグ。
エルメスにてプロダクトマネージャーとして実績を積み、
フランス国内の高い技術を持つアトリエを世間に紹介したいという思いから
2013年に自身のブランドをスタート。
トップメゾンで培った審美眼を持つ彼女が
高い技術を持ったフランス国内のアトリエと生み出す
トラディショナルかつカジュアルな大人の男性に向けた洋服です。
彼女の拘りはその生産背景から素材まで全てに至ります。

丁寧なモノ作りとそれを叶えるクラフトマンシップを大切に考え
歴史あるフランス国内の生産背景のみを使用。
下札にはそのプロダクトの生産を請け負ったアトリエが明記されます。
例えば画像のコートはHERVIER PRODUCTIONS製。
ANATOMICA製品の生産で知られ
JUNYA WATANABEとのコラボなども記憶に新しい
日本でもユーロワークがお好きな方には広く知られる名門ですね。
JUNYAコラボは僕も持ってますしかなり着ました。
というか前職で売ってましたね。懐かしい。笑





使われる素材はボタンに至るまで可能な限り自然素材で。
もちろん染めもすべて天然染料によるものです。

彼女のモノ作りの根底にあるのはサスティナブルな姿勢。
プロダクトを作る上でのその哲学にはとても共感できます。
そしてそれが老舗ブランドではなく、
絶妙な塩梅でモダンなエッセンスを付加し
現代のブランドとして存在すること。
そこに大きな意義があると思います。

派手さこそありませんが確かなクオリティと深み、
そして一点一点に知的さと優雅さ、大人の余裕を感じさせる洋服。
トレンドを取り入れる一方で
こういった物やスタイルを知っていると
グッと着こなしに深みが出るように思います。
是非店頭にてフランスのエスプリを感じてください。
DE BONNE FACTURE